こんばんは。
今日はHIPHOPのサブジャンルであるDrillからお気に入りの一曲をご紹介します。
Drillとはなんぞや、、と言うお話はこちらの動画がわかりやすいのでご参考までに!(早速サボる)
【特集】近代ドリルの歴史、イギリスで流行るLo-fi ドリルとは - YouTube
で、この動画の中で解説されている通り、最近のDrillの曲には、昔の曲を丸ごとサンプリングしたような曲が沢山あり、Sampling Drillと言う一つのムーブメントとなっているそうです。
この解説を聞いたときにあれ待てよ最近私もそんな曲見つけた気が…?と思ったので、今日はそんな一曲、KnucksのFrom Rome With Loveをご紹介します。
ちなみに改めてこの記事を書くにあたって曲を聴き直すと、Drillと分類していいのか?と不安になってしまったのですが、Knucksの他の曲とかを総合して考えるとおそらく彼が中心としているジャンルはDrillであると思われるので、紹介させてください。
まあDrillじゃないとしても曲としても良いし、そもそもKnucksが好きなので紹介させて欲しい。
と言うことでまずはKnucksについて簡単に紹介します。
KnucksはNorth West London出身の1994年生まれのラッパーで、12歳の時から音楽活動を開始しました。
正直めちゃくちゃ跳ねてる!と言うわけではないのですがフローがとてもスムーズで洗練されているので好みでよく聞いています。
エモラッパーほどなよなよした感じでもなく、逆に他の一般的なDrillラッパーほど刺々しさがあるわけでもなくてバランスがいいなと思います。
本日紹介する曲ではないですが、Knucksにハマるきっかけとなった曲もおまけに貼っておきます。一緒に出ているDCも好きです。
と言うことで相変わらずながーい前置きとなりましたが、本題のFrom Rome With Loveの紹介に移ります。
聞いてもらえると分かる通り、もろ日本語の曲をサンプリングしています。
しかもそのサンプリング元がなんと…
私の個人的シティポップお気に入りランキングで確実に上位3位に食い込んでくるであろう山根麻衣の黄昏です。
実はこの曲Apple Musicのシャッフル機能で偶然出会った一曲なのですが、初めて流れてきたときスーパーでフリーズしました。まんま山根麻衣じゃん…となりました。
ちなみにこの曲がリリースされたのが2016年と言うのも地味にすごいところ。
肌感の話になってしまいますが、世界的にシティポップが再燃したのはここ3,4年の話な気がするので彼のセンスが先を行っていることが伺えます。
ちなみに私がシティポップにハマって、元ネタの曲を発掘してギャーギャー言ってたのが確か2018年とかだったと思います。流行の震源地により近いところにいたパンピーより遠く離れた異国にいるラッパーの方が先にその流行を嗅ぎつけていたわけです。
(もとより私の音楽遍歴は流行の波及タイミングと若干ずれていることがほとんどなのであまり意味をなさない比較にはなりますが。)
そしておまけにもう一つこの曲を聞いて、「Knucksよ…」となったワンフレーズ。
Bulletproof rap is where it's at cause a Fiasco like Lupe
ルーペフィアスコの言及があったんです!ルーペフィアスコもお気に入りのラッパーの一人です。
こんな感じで好きなアーティストが別の好きなアーティストの楽曲をサンプリングしていたり、別のアーティストを言及していると音楽って繋がっているんだなあとしみじみ感じてしまいます。どんなに優れたアーティストも、他の数多のアーティストやいろんなものに影響を受けて作品を作っているんだなあという至極当たり前の事実を再認識できます。
言及するものでリスナーを試す感じもルーツを大事にするHIPHOP特有の文化であるように感じます。「俺の曲聞いてるんだったら当然〇〇や〇〇も通ってきてるよね?」と言わんばかり。
振り返れば、HIPHOPを聴き始めた頃、英語はある程度分かるはずなのに、歌詞が全然聞き取れなくてもどかしい思いをしたのですが、スラングがあまり分からなかったのともう一つの理由が固有名詞が多いということだったのかなと今になって思います。
知ってる曲が増えたり、背景の理解が深まれば深まるほど指数関数的に面白みが増していくのがHIPHOPの魅力だなと思います。
と言うことで相変わらずとっ散らかりまくりでしたがいかがだったでしょうか?
トラップや流行ど真ん中のHIPHOPは最近あまり追わなくなってしまいましたが、UK DrillはまだまだDigり続けているので、また別の曲も紹介していけたらなと思います。