すみえのいろいろ日記

本来自分の好きな音楽を語るブログとして開設しました。これからは占星術を中心により幅広いトピックについて色々と書いてみようと思います

東洋と西洋、根深いアンバランスさ

こんにちは。

 

前の記事で引き寄せの法則って結構筋通ってるんだよって話しようと思ってたのに気づいたらマインドフルネスを推す話になっていて、西洋と東洋の価値観の違いと、現代社会においてそれがどのようにアンバランスに価値づけされているかについて書かないとな、と思って、今そのまま書き始めています。

 

そもそも私も前記事でWikipediaを見るまで知らなかったんですが、引き寄せの法則キリスト教の異端の活動としてアメリカで始まったものなんですよね。なのでこれは明らかに西洋的な発想であると言っていいと思います。

 

一方マインドフルネスは、本来仏教の発想であるものがアメリカで”評価”されそれが日本に逆輸入される形で市民権を獲得しました。

Wikipedia先生曰く、

2000年代に入るとアメリカでは東洋の思想実践への興味が高まり、アメリ現代社会に欠けている「『今』への集中」が仏教の思想実践に見られると考えられ、マインドフルネス瞑想が改めて注目されるようになった[13]

 

ここに価値観のアンバランスさを見ることができると思います。

つまり、日本においてキリスト教は主要な宗教ではないにもかかわらず、キリスト教発祥の引き寄せの法則は比較的すんなりと日本のスピ界で受け入れられているにもかかわらず、日本土着の宗教の一つである仏教の概念は西洋の国で関心が高まり、評価されて初めて日本で広く受け入れられているのです。

 

これはそもそも現代社会において東洋的思想や価値観が西洋的なそれと比較して弱い立場に置かれていることを示します。

もちろんこれは引き寄せの法則とマインドフルネス以外にも、数えきれないほど例があります。

 

一番顕著なのは資本主義でしょう。あまりに当たり前すぎてみなさんもう何も考えていないと思いますが、そもそも資本主義の誕生とキリスト教には深い繋がりがあります。

実はなんだかんだ私も読んでないんですけど、少し賢ぶりたい大学生御用達のプロ倫に詳しく書いてあると思います。一言で言うとキリスト教、特にプロテスタンティズムの教えをたくみに利用した一部の資本家によって資本主義は作られたんだよ、と言う話です。

 

www.newlifeministries.jp

 

なので、雇用主のもとで働いている全ての人間はその時点で西洋的価値観を前提とした生活を送っていると言っていいと思います。

あと一週間が7日間で日曜日が休みなのもキリスト教的な価値観が元になってできた仕組みです。

そう考えると結構ゾッとしませんか?

日本生まれ日本育ちのいわゆる純ジャパで、特に信仰する宗教がなくて、雇用主のもとでの労働をしている場合、本人の意識的選択なしに自分の生まれ育った場所の土着の価値観ではないものに組み込まれて生活することになっているのです。

まあ別に西洋的価値観が悪いと言いたいわけではないのですが、とにかくアンバランスであること、それを認識していないことは危険だと言いたいのです。

 

さらに他の例を挙げてみると、医療や健康に対する価値観もかなり西洋的なものが世界の主流であると私は思います。

例えば日本では漢方を処方する中医学の国際資格は医師免許として認められておらず、中医学を専門的に勉強し大学院を卒業した人で合っても医療行為の実施は認められていません。

風邪を引いたり何か具合が悪いところがあればまずは病院に行って薬をもらって治すという人も多いでしょう。

人間の身体を機械のように捉え、病気は異常状態でありなんらかの原因が存在し、それを解決するための物質を投与したり、原因となっている体の一部を切除することで原因を除去することで正常状態に回復できると考えるのが西洋医学の基本的な発想だと思います。

しかし、東洋的な思想(中医学)においてはそもそも人の体にはいくつかのタイプがあり、人によって陥りやすい状態や特性、合う食べ物や合わない食べ物があるという考え方をします。この考え方の違いはかなり根本的すぎてなかなか意識するのが難しいのではないでしょうか。

 

改めて明言しておきたいのは、足が明らかに骨折しているのにどこぞの葉っぱを持ってきて足に巻け、と言っているのではありません。自分の容体を正確に把握し、西洋医療と東洋医療をバランス良く取り入れることが重要だといっているのです。

そもそも日本において東洋医療が西洋医療に比べて怪しいものと捉えられがちでそもそもアクセス可能な施設や保険適用有無などを見ても、ここにアンバランスさが存在することは明確ではないでしょうか。

 

ここまでで色々東洋的価値観と西洋的価値観の違いや、東洋の国である日本においてですら東洋的価値観が西洋的価値観に比較して劣っているものとして捉えられていること、それがあまりに当たり前すぎて日常に馴染みすぎているかを私なりに書いてみました。

 

では、そもそもこれはなぜ問題なのでしょうか。

 

まずはどんな状況においても根本的な不平等を無視してフェアな関係を築くことはできません。

西洋諸国と日本を始めとする東洋諸国が対等に国際外交の中で渡り合っていく上で、この辺りを認識していないと見落とすものがたくさんあるからです。

まあそもそも現在外交の公式の場として一番権威がある国連も西洋の戦勝国が中心となって設立したものなのでここにもさらに不平等があるのですが・・・

あと本気で辿っていったら日本に関しては江戸時代くらいに西洋諸国と関わり始めたくらいからの話なので、もうキリがないといったらキリがないのですが。キリがないからと言って無視していいとは思わないです。

 

また、東洋の国で生活する人間にとって、西洋的価値観は必ずしもベストであるとは限らないからです。

例えば西洋諸国に行けば東洋の文化や価値観は「奇妙で不可解なもの」として扱われるのは当たり前で、西洋諸国に住んでいる限りよっぽど極端な環境にいない限りは東洋の価値観を本気で理解する必要はほとんどないでしょう。彼らにとってそれはデフォルトの設定ではないのです。

 

でも、東洋の国で生まれた私たちは生まれた瞬間から自動的に西洋的価値観に晒され、それに適合することが成功の鍵であるかのように教えられます。そもそもなぜ私たちが英語を第一外国語として勉強することになっているのか、深く考えたことのある人だったらもしかしたらこの辺は当たり前のことかもしれません。

 

そもそも東洋的価値観と言っても仏教や道教儒教など様々な種類がありますが、これらの歴史は非常に長く、東洋諸国に住む私たちにとってはこれらの方が「当たり前」であると同時に理にかなっていると感じやすいと思います。

 

ここでも改めて、東洋においてキリスト教をはじめとする西洋で主流の宗教の影響がないわけではないですし、世界中のどの地域にいてもどんな宗教を信仰することも最終的にはその個人の自由だと思っていることを明記しておきます。ただ、世論を形成する価値観は土着の信仰や伝統に影響されることが自然なのに、歴史的な背景やテクノロジーの発展等により本来輸入品であったはずの西洋的価値観があたかも自分たちのものかのように感じており、そのことに気づいていない人があまりに多いことを指摘したいです。

 

じゃあどうすりゃいいんや、という問いに対しては私は残念ながら答えを持っていません。

私は全ての不平等やアンバランスさに気づき、その歪みが解消されるように行動したり人に伝えていこうと思っています。

 

まずはみなさんもいかに自分の生活や価値観が西洋的価値観に染まっているかを考えてみると面白いと思います。

また、そのバランスが取れた時、自分の生活にどのような変化があるか実験してみるのもいいでしょう。まずは自分の生活に取り入れて自分が実感することからがスタートです。

 

私はアンバランスさを解消する際には必ず今力を持っている側の反発を受けるので少し必要以上にその立場を優遇する必要があると考えています。

女性の立場を向上するために女性の席数を指定したり優遇措置を取るのも同じ発想ですよね。

 

 

ということで長々と書きましたが、面白がってくれたら嬉しいです。

今度はこれらがフェミニズムとどう繋がっているかもできたら書いてみたいと思います。